輪島が位置する能登半島外浦の沖合には豊かな天然礁が広がっており、古くから漁業が盛んです。現在は、まき編・定置網・底引網・刺し網・一本つり・はえなわ・かご・採介藻などの漁業が行われています。
【春のお魚たち】
ノドグロ(のどぐろ)、アマダイ(甘鯛)、めばる(はちめ)、マダイ(真鯛)、サヨリ、スルメイカ
【夏のお魚たち】
シマエビ(縞海老)、サワラ、サザエ、アワビ、岩モズク、岩ガキ、マグロ、トビウオ
【秋のお魚たち】
はたはた、アジ、サバ、カレイ、かわはぎ、ゲンゲ
【冬のお魚たち】
加能ガニ(石川県産ズワイガニのオス)、香箱ガニ(石川県産ズワイガニのメス)、ブリ(ふくらぎ・らぎ)、マダラ(真鱈)、アンコウ、ミズダコ(水蛸)
輪島市の沖合約50キロに位置する小さな離島舳倉島(へぐらじま)は海の幸の宝庫ですが特に海女漁が盛んです。現在約200名ほどの海女型おり、一集落の海女の数では国内最多となっています。アワビやサザエのほか、寒天やトコロテンの材料になるエゴ(寒天原藻)採りが盛んに行われています。何もお勧めできる輪島の特産品です。資源保護にも力が入れられ、漁獲期や一日当たりの操業時間の設定などが行われて来ましたが、2013年には海女サミットが開催され地域社会の持続性の観点も議論されています。また、2014年には、輪島の海女による伝統的素潜り漁技術が「石川県無形民族文化財」に指定されるとともに、「輪島の海女漁保存振興会」が「いしかわ里海の至宝」に認定されています。